塾の最大の任務とは、“テストで高得点を取らせること!”だと思います。そこで、塾では各中学校の定期テストの出題傾向をふまえて学習していきます。こう言うと、中学校の先生方は気を悪くするかもしれませんが、どのテストも大抵は同じような内容を出題してくるのです。ただし、学校の授業ではその内容は学習しません。それを、事前に練習できるところが塾だと思います。そこで、塾と学校の先生方とのせめぎ合いが生じるのです。でもまた、それが、生徒達の学力アップにつながっていくのです。
最近は、「塾でテスト過去問題をやっても、それは出さないから。」という先生もいます。まだ、それは、塾で別問題を出題されても対応できるように教えていけばいいことですし、範囲内の重要な事項を出題することには変わらないわけですから、学力アップに繋がることもあります。しかし、「塾に盗まれるからテスト問題は回収します。」とか、塾で予習してくると、「予習は禁止。減点!」とか、何かと塾で教えられることに僻みを持たれるようなことが多くなっています。前述のように、生徒達の学力アップのためには、塾で過去問題を練習しても、先生が新しいパターンの問題を作って、またそれを勉強して…と繰り返していくことが必要だと思います。学校と塾がせめぎ合うことで、生徒たちの学力アップが期待できるはずです。
最後に、雙葉学院また私個人としての現在の目標をひとつ。最近は「真剣に取り組めばもっと伸びるはずなのに…。」と思われる生徒が増えてきたように思います。私たちの責任もあるかと思いますが、生徒のやる気を向上させる為の何かが足りないのでしょう。“勉強のできる子”をつくるだけでなく、“勉強した経験を社会で活かせる賢い子”を育みたい。というのが信念ですが、“やればできる子”のままで送り出すことの無いように、“努力する努力”を植付かせてあげなければいけないと痛感しています。
長々と書きましたが、私も4人の子を持つ一父親として、子供がそれぞれの子供に適した環境でそれぞれに合った職業に就くまで育て上げる最大の任務があると思いますが、中々思うようにはいかないようです。結果、それが良かったと思われるような環境を与えてあげたいと思ってます。それでいいと思います。それしかしてあげられないのですから。